日本では4月に発令された、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が5月末まで延長することが決まった。

 

ほとんどのチームやスクールが活動再開の目処が立っていないだろう。

1日を家の中で過ごさなければいけない日々にストレスを感じている人も多いはずだ。

 

しかし【おうち時間】でもゴールキーパーを上手くなることは可能だ。

是非この期間を利用してゴールキーパーの理論・戦術の理解を深めて欲しい。

技術だけでは守れない

ゴールキーパーは、7.32m×2.44mのゴールを1人で守らなくてはならないという過酷なポジションだ。

相手の攻撃に対して、本能や技術だけであの大きなゴールを守ろうとしたら、残念ながら限界があるだろう。

ゴールを守るためには、ゴールキーパーの技術を習得した上で、その技術を生かすための理論・戦術を知ることが必要不可欠なのだ。

学ぶ場が無い日本の現状

しかし、チームやGKスクールなどでGKコーチからの専門指導を受ける場が無い選手たちからすれば、理論・戦術の部分を学ぶことはおそらくできないというのが、今の日本の現状だ。

私も現役時代はGKコーチからの指導を受けたことが無かったため、ゴールキーパーの理論・戦術などは知る由もなかった。

ならば、そんな選手たちのために私自身がゴールキーパーの理論・戦術を学べる環境をつくうと考えたのだ。

それが【オンラインGK講座】だ。

第1回オンラインGK講座

先日、第1回目のオンラインGK講座を開催した。

今回のテーマは「シュートを止めるための理論・戦術を理解しよう」ということで、シュートストップ時のゴールキーパーの戦術について理解を深めていった。

1つ目のお題がこれだ。

【パワーシュートに対するゴールキーパーのプレー方向とは?】

まずゴールキーパーはセオリー通りリトリートライン上に立ち良いポジションを取ることができている。

その上で、どの方向にダイビングすればこのシュートを止めることができるのか。

以下の選択肢の中から考えてもらった。

最短距離でアタック!

この問題の正解は③である。何故なのか。

まず考えて欲しいのは、ゴールキーパーはシュートに対して、最短距離でボールにアタックしたいはずだ。

では最短距離とは一体どこか?

ボールの軌道とゴールキーパーのプレー方向が「90度」で交わるポイント。これが最短距離になるのだ。

この「90度」というポイントがゴールキーパーにとっては非常に大事になってくる。

ご覧の通り③の方向にプレーすることで、ボールとゴールキーパーが90度で交わることができる。よってここが最短距離となるのだ。

それよりも前、もしくは後ろでプレーしてしまうとどんどんボールに対する距離が長くなってしまうのがお分かりいただけるだろう。

よくゴールキーパーの指導現場で、とにかく斜め前に倒れろ!という声を聞くが、それは不正解なのだ。

何でもかんでも斜め前に倒れれば良いというわけでは無い。ボールに対して90度でアタックすることが最短距離になる。

このことを是非頭の中に入れておいていただきたい。

インスウィングのシュート対応

ではそのことを踏まえた上で・・・

このようなインスウィングのシュートが飛んできた場合はどうだろうか。

ゴールキーパーが最短距離でボールにアタックするためには、ポジショニングとプレー方向がどこになるのか。

 

以下の選択肢の中から考えていただきたい。

 

答えは私のYouTubeチャンネルにて公開中しています。