「基本なくして応用なし。」

 

何事も土台(基本)がしっかりしていなければ、応用はできません。

当然ゴールキーパーも同じ。

基本技術無くしてスーパープレーをすることは不可能です!

 

Jリーグや海外のゴールキーパーのスーパープレーに目が行きがちですが、彼らはGKの基本的なプレーを半端ないレベルでできます。

だからこそ、育成年代の選手には基本技術を疎かにせず、トレーニングを重ねていって欲しいと思っています。

今回はそんな育成年代のGKに向けて、私が運営している広瀬GK育成スクールで毎回行なっている基本ドリル(ウォーミングアップ)をご紹介したいと思います!

オーバーハンドキャッチ

まずはゴールキーパーの基本中の基本であるキャッチングです。

スクールでは2種類のキャッチングを行っています。

 

1つ目はオーバーハンドキャッチ

正面キャッチという言い方が一般的なのでしょうか?

 

専門的にはオーバーハンドキャッチと言います。

基本的に自分の胸より高いボールの場合に行うキャッチングです。

アンダーハンドキャッチ

2つ目はアンダーハンドキャッチ

いわゆる正面ゴロですね。

アンダーハンドキャッチは胸より低いボールに対して使う技術です。

プロ選手はこのアンダーハンドキャッチがハイレベルできます。

逆にハイレベルでできなければプロにはならないということです。

アンダーハンドキャッチを早い段階から習得することができれば、次のステージに行った時に、大きなアドバンテージを得ることができます。

フォーリング

フォーリングは足元に速いシュートが来た時に、キャッチングしながら地面に押さえつけるテクニックのことです!

ボールを地面に押さえつける点が、プロレスのフォールに似ているということからフォーリングという名称が付けられたそうです。

アンダーハンドキャッチとフォーリングは完全に使い分ける必要があります。

どちらもできなければいけません!

サイドステップ

次にポジション移動を行う際に使うステップです。

ステップは移動距離や角度によって使い分ける必要があります。

 

まずはサイドステップです。

サイドステップは基本的に移動距離が短い時に使うテクニックです。

構えの姿勢を崩さずに速く移動することを意識しましょう。

 

サイドステップは様々なテクニックに変換が効くのでやっていて損はありません。

だからこそすごく細かい部分まで指導しています。

クロスステップ

移動距離が長い時に有効的な移動方法がクロスステップです。

クロスステップはサイドステップよりも移動距離を稼げる事や、スピードが出るなどのメリットがあります。

 

最初にも言いましたが、この2つのステップを使い分けることが重要です。

短い距離をクロスステップで移動することは間違いですし、逆に長い距離をサイドステップで移動することも間違いです。

状況によって適切な移動方法を判断する必要があります。

ローリングダウン

次に倒れながらボールをキャッチするローリングダウンを行なっていきます。

ここでは、ライナーボール(浮き玉)グラウンダー(ゴロ)の2つの配給をしています。

ローリングダウンはダイビングの準備段階です。

 

ローリングダウンの正しいフォームや着地ができなければ、ダイビングに移行することはできません。

それほど重要なテクニックですのでしっかりと身につけていきましょう。

ジャンプ&キャッチ

最後に両足でのジャンプ&キャッチを行います。

 

ゴールキーパーはジャンプ&キャッチやダイビングなど、ジャンプ動作が非常に多いポジションです。

ここでは、より高くジャンプすることを求めています。

 

また、高くジャンプするためには全身を使わなくてはいけませんので、コーディネーション的な要素も含まれています。

継続は力なり

以上の内容を、広瀬GK育成スクールでは毎回初めの30分間で行っています。

 

実際この基本ドリルを毎日やるだけで相当上手くなります。

ゴールキーパーの基本スキルが詰まっているわけですから。

基礎を疎かにしてきてしまった選手は必ずどこかでコケます。

最後に笑うのは、地道に基礎を積み上げてきた選手です。

 

皆さんも是非日々の練習に取り入れてみてはいかがでしょうか?